お酢物語

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「お酢」はこんなにスゴイ!

伝統の知恵と食文化イメージお酢が健康に良いことはすっかり浸透していますが、そのメカニズムや体にもたらす効果までは意外と知らないのも事実です。 お酢といえば、その味の「すっぱさ」が最大の特徴。実はこの「すっぱさ」こそが、私たちの味覚や健康に大きく貢献しているのです。 口に入れた時「すっぱい」と感じるのは、お酢に酢酸やクエン酸と呼ばれる成分が含まれているから。この2つの酸がもたらすパワーがこんなにたくさんあるって知っていましたか?

お酢が持っているパワーはこんなにたくさんあります!

・カルシウムの吸収を助ける
カルシウムは現代人がどうしても不足しがちな栄養素。しかもカルシウムには吸収率が悪いという性質があります。
しかし、お酢の主成分である酢酸には、そんなカルシウムを体内に吸収しやすくする働きがあります。

・食欲を増進させる
すっぱいものを見ただけで唾液が出てしまう。そんな経験は誰にでもあるはずです。
お酢の爽やかな酸味には唾液や消化液の分泌を高める働きがあり、それが食べたいという気持ちを後押ししてくれるのです。

・肉や骨をやわらかくする
お酢にはタンパク質をやわらかくする効果があるので、肉料理にお酢を使うと、お酢の働きで肉が柔らかくなります。
さらに小骨をやわらかくする働きもあるので、魚でもお酢を使うと骨までやわらかくなります。

・塩味のかわりに
塩分の取り過ぎには色々な悪影響があると言われていますが、だからといって薄い味付けだけの料理では物足りなく感じます。
そんな時お酢を料理に使うと味にコクが出るため塩の使いすぎを抑えることができます。

・食品の色を鮮やかに
ミョウガやニンジンなど、お酢の成分が色素に働きかけることによって、素材の色を鮮やかにします。

・いやな匂いをとる
香りのクセが強い食材を使った料理を作る場合、お酢がその匂いを包み込んでまろやかにします。

・素材のアクを抜く
ごぼうやれんこんなどのアクの強い野菜は酢水にさらしたり、ゆでる時に酢を加えるとアクが抜けます。

・タンパク質を固める
お酢にはタンパク質を固める作用があり、魚などの表面のタンパク質を固め煮くずれを防いでくれます。
また、ポーチドエッグをつくる時にお酢を使うと白身が固まってきれいに仕上がるのも、この作用のおかげです。

・加熱しても成分は変わらない
お酢は加熱するとツーンとする香りの成分が揮発するため酸味がやさしくなりますが、お酢のその他の栄養成分に変わりはありません。